もったいないシリーズ第4弾:一度冷やした空気は絶対逃がさん!「全熱交換器」
日空衛情報部会T委員に教えてもらいましょう。
「 空気が汚れたから換気したいけど、せっかく冷房(暖房)した室内の空気をそのまま外に捨ててしまうのはもったいない気がしますよね。
冷房(暖房)した空気の熱を全部といわなくとも再利用(回収)できたら、その分だけでも省エネになるのに…と思いませんか?この問題を解決するのが「全熱交換器」。
室内から屋外に捨てる排気と、屋外から室内に取り入れる新鮮外気を「空気-空気熱交換器」で熱交換することによって、夏は冷房された室内排気の熱で外気を予冷し、冬は暖房された室内排気の熱で外気を予熱して取り入れます。全熱交換器で再利用(回収)した熱の分だけ省エネすることになります。この省エネの量はばかにできません。
一般事務室で考えると、外気との温度差は空調負荷の約3割を占めますので、機器効率を考慮しても全熱交換器を利用すれば利用しない場合に比べると1~2割も省エネになります。
ましてや、人が多く集まる会議室、劇場、映画館等の施設や空気汚染を嫌う病院、研究所等の施設は、外気量が非常に多いため、かなりの省エネが期待できます。」